日本酒の新年度
こんにちは。
飲兵衛(淑女でありたい)あかりです。
緑が美しい季節ですね。
いかがお過ごしですか??
何年か前の5月にお邪魔しました、
京都市北区鷹峯にある源光庵での一枚です。
また行きたいわぁ~と思いながら・・・
開栓したお酒のラベルに「BY」という文字を見かけました。
「BY」って、何のことでしょうか??
ということで、再び!
国際利き酒師の吉田綾子さんにお尋ねして参りました。
あかり:
お酒のラベルに書いてある「BY」は、何のことですか?
綾子さん:
BYは「Brewery Year」の略称で、日本酒の酒造年度のことです。
日本酒の一年の始まりって、いつだと思います?
あかり:
もちろん、分かりますよ!
一年の始まりですから、1月1日ですよね?
綾子さん:
残念賞です(笑)
酒蔵元日は7月1日です。
税法上、酒蔵年度をまたぐ造りを減らすために、一年のあいだで最も酒造りが
少ない月に設定されています。
例えば、2021年の6月30日までは「20BY」もしくは「2BY」
7月1日からは「21BY」もしくは「3BY」と表記されます。
あかり:
へぇー、初めて聞きました。
製造年月に「20・3」と書いてあるのは、2020年3月に作ったということですか?
綾子さん:
少し分かりづらいのですが、お酒の製造年月は、酒蔵から出荷した日か、
お酒を瓶詰めした日のことです。
お酒を仕込んだ日や、搾った日ではないんですよ。
「20・3」と書いてある場合は、2020年3月に出荷された、もしくは
2020年3月に瓶詰めされたということです。
あかり:
ラベル表示には、いろんなルールがあるんですね。
これからは、飲む前に注意深く見てみますね!
飲んだあとには、忘却の彼方かもしれませんが・・・
綾子さん:
忘れないでほしいことがあります!
あかり:
なんでしょうか?
綾子さん:
ラベルに「生酒」、「生詰め酒」、「生貯蔵酒」と書かれたお酒は
冷蔵保存をしてほしいです。
ふつうの日本酒は醸造後、貯蔵する前の1回と出荷前の1回の合計2回、
火入れ(加熱殺菌)をしています。
ですが、「生酒(なまざけ)」は、一度も火入れせずに出荷されたお酒です。
ガスを含んだものもあって、酵母も酵素も残っています。
せっかくの新鮮さを味わうためには、
冷蔵保存をして、ぜひお早めにお召し上がりくださいね。
「生詰め酒」、「生貯蔵酒」は、どちらも1回だけ火入れされています。
1回だけではまだまだ繊細な酒質ですから、こちらも冷蔵保存をしてくださいね。
あかり:
かしこまりました!
大切に大切につくられたお酒ですもの。
冷蔵保存して、美味しくいただきます。
日本酒のラベル、興味深いですね。
ご教示ありがとうございます♡
それでは、また!
今日も平和に一合か二合を!
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